柳田さんの著書ではないのですが、このあいだ空想科学文庫から発売された『日本人はなぜ「黒ブチ丸メガネ」なのか』(メディアファクトリー・友利昴)のご紹介です。
この書名を読んで、「そうそう! なんか変だった」と思った方、ぜひ読んでください。謎が解けますよ~。そして、「ええ? そうだっけ?」と思った方も、ぜひご一読を。
ハリウッド映画のなかの日本人、とくにちょっと昔の映画の日本人って、公開当時を考えても、そんな人ばっかりだっけ?というくらい、黒ブチの丸メガネをかけて、カメラを首から下げて登場。「みんながみんな、こんなんじゃない~」って秘書は思ったものでした。でも、それがどこから来ているかなんて、深く考えたこともなく、「自分もアメリカ人ってこんな感じ」っていう思い込みがあるから、それと似たり寄ったりなのかな~程度にしか思ってませんでした。
著者の友利さんは、このイメージがどこから来ているのかを探っていってくれます。どんどんどんどん時を遡ると、なんと1866年の『ジャパン・パンチ』の挿絵にたどり着いたというのです。ひゃー、江戸時代。それも『ジャパン・パンチ』って、ポンチ絵の語源じゃない、とちょっと興奮したりして。本には問題の挿絵もあり、そこに描かれている日本人は全員メガネ! どんだけ日本人は目が悪いのでしょう。
そこから、今度は時を戻しながら、ただの「メガネ」が「黒ブチ丸メガネ」になっていく様子をおっていきます。
そんな日本人キャラクターの創造をとっかかりにし、いまの日本のアニメがアメリカでどのように受け取られているか、どのように扱われているかまで、話は広がっていきます。「へえ~」と思わされることがいっぱいで、ほんと面白かったです。
イラストは、『空想科学読本』シリーズのイラストを描いている近藤ゆたかさんです。ゆたかさんのイラストがこれまた面白い! イラストだけでも、本屋さんでパラパラっと見てみてください。中身読みたくなると思いますよ~。
秘書のつたない文章では、中身をうまくまとめられないので、目次も載せておきますね。
第1章 日本人キャラクターの創造
第2章 ディフォルメされた日本の風景
第3章 サムライ・ゲイシャ・ニンジャの今昔
第4章 クール・ジャパンは本当か
第5章 パール・ハーバーと原爆