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今日のお答え箱

『暗殺教室』で、死神は「大動脈を破壊するなら砂粒があれば充分だ」と言っていましたが、どんな方法なら可能ですか?(質問者:67)

2019.12.08

連載が終わってだいぶ経つのに、相変わらず『暗殺教室』の質問、いっぱい来てます。
終わらないでほしかったよねー。生徒たちも卒業することなく、『サザエさん』みたいにずーっと同じ学年のまま、何度も何度も夏休みがやってきて…。

すいません。ブキミな妄想に浸らず、ちゃんと考えます。

これは、殺せんせーが「死神」と呼ばれていた頃の話。左手の人差し指で、デコピンの要領で砂粒を弾き、上のセリフを言うと、銃を向けていた兵士3人の胸から、ドバッと血が噴き出した!

どうすればこんなことができるんでしょう?
砂粒は、兵士たちの軍服を破り、皮膚や筋肉を貫いて、大動脈に達したのでしょうから、少なくとも口径の小さなピストルの弾丸くらいの破壊力を持っていたはず。
砂粒は弾丸よりはるかに軽いけど、スピードが速ければ、エネルギーは大きくなります。
また、弾丸の破壊力は「面積あたりのエネルギー」で決まり、砂粒は破壊する面積も狭いので、弾丸より小さなエネルギーでも、破壊力が弾丸に匹敵することもあり得ます。

では、弾丸なみの破壊力が生まれるスピードとは?
作中、殺せんせーが弾いた砂粒は、直径1㎜ほどでした。この大きさの砂粒の重さは1㎎程度です。
一方、口径の小さなレミントン22ショート弾は、口径5.6㎜、重量1.9g、初速が秒速334m。
すると「面積あたりのエネルギー」が、これと同じになるために砂粒に必要な速度は、秒速2400m=マッハ7になります。
つまり殺せんせーは、デコピンで砂粒をそれだけのスピードで弾き飛ばした!

これを実践するためには、人差し指に160tの力が必要で、160tというのは自衛隊の90式戦車3台分。
恐るべきことだけど、まあ、そのくらいできそうなヒトでしたね、殺せんせー。【了】

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