研究資料 空想科学研究所
推薦図書
主任研究室の本棚に並ぶ数々の科学の書。
その中から読者の皆さんにぜひ読んでいただきたい本を、紹介していきます。
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『宇宙からオーロラは見えるの?』 |
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『宇宙でトイレにはいる法』 |
重力がなくなると、いったい僕たちの生活はどうなってしまうのだろう? この「なぜ?」に極めて具体的に答を出してくれる本を2冊選んだ。
答がなぜ具体的なのかと言うと、無重力を実際に宇宙空間で体験してきた人が書いた(あるいは話した)本だからで、いわば当たり前なのだ。
その昔、僕が幼い頃、頭を悩ました問題があった。
「宇宙船の中でろうそくは燃えるのか?」
これは、またしても大問題だ。
宇宙船の中で人が生活しているのだから、酸素はあってたぶんろうそくは燃えるはず――子どもながら、そこまでは想像した。しかし、その後が続かない。「炎は上がるのか? 上がるとしたら、どんなかたちになるのか?」
無重力というのが体験できない僕は、いろいろと本を読みながら理論的に理解していった。炎は無重力空間ではどのようになるのだろう?
では、推論で得たその答をここで明かしておこう。
「最初、炎は丸くなり、間もなくシュッと消える」、これである。
無重力というくらいだから、暖められた空気が軽くなって上がるということはない。だから地上の炎のようにとんがるということもない。炎はある程度の大きさで丸まるが、その中で暖められた空気が対流する。やがてその中の酸素が消費されてしまうから、火は消えるという推論である。
では、重力が地球の6分の1という月面上ではどうなるか? これも理論的想像だが、地球上の炎に比べれば、ずいぶんとデブな炎になるに違いない。
理論上は、確かにそうなるはずだ。しかし、重力のある中で暮らしている僕たちには、それを自らの手で確認することはできない。それを、スペースシャトルや宇宙ステーションに滞在していた宇宙飛行士たちは身をもって体現してきたわけだ。
ここにおススメの2冊は、そんな疑問に駆られる僕たちが「へ〜っ」と思わず唸ってしまうような驚きに満ちている。
宇宙飛行士に聞いた「無重力トリヴィア」である。
(『なぜ僕は理科を好きになったのだろう?』巻末付録:〈子どもを理科好きにするためのおススメ本●僕はこんな本を読んできた〉より)

