研究資料 空想科学研究所
推薦図書
主任研究室の本棚に並ぶ数々の科学の書。
その中から読者の皆さんにぜひ読んでいただきたい本を、紹介していきます。
『宇宙からの贈り物』
(毛利衛/岩波新書)
いつの日か、宇宙に行ってみたい。あなたもそう思ったことがあるだろう。
その夢を日本人ではじめてしたのがTBS 記者の秋山さん。そして、2番目が、 この本を書いた毛利衛さんだ。
毛利さんは、1992年にペイロードスペシャリスト(NASAの職員ではない研究 専門の乗組員)として、2000年にはミッションスペシャリスト(主な任務は研究
や機器の操作だが、NASAの職員で操縦訓練も受ける)として、スペースシャト ルに乗り込んだ。
宇宙に出て体験したことを、あるときは幼い日に宇宙を夢見た少年の目で、 あるときは材料学を専攻する実験科学者の目で、実感豊かに綴っている。
私が最も気に入ったのは、次の2節。「私は宇宙のおもしろさに憑かれて、 科学者になろうと思いました。そして大人になって、実際に科学者になりました」
「日本での宇宙飛行士が募集されると、さっそく応募しました。そして運よく、私は 宇宙飛行士に選ばれたのです」。さまざまな苦労もあっただろうに、なんと
いう簡潔さ。さすが、科学者!
中学生以上にお勧めするのは、ちょっと漢字が多いから。専門的な内容が多い 第4章以外は、話はとてもわかりやすい。宇宙に興味のある少年少女は、大人に聞きながらでも読む価値がある!