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マグマ大使

巨大ヒーロー番組の第1号は、『ウルトラマン』ではなく、この『マグマ大使』だ。
原作は、手塚治虫先生が「少年画報」に連載したマンガで、それを特撮番組にしたのは、うしおそうじ氏。
うしおそうじという人は、1950年代にマンガ家として活躍した後、映像制作会社ピープロダクションを設立し、テレビアニメの製作を行っていた。だが、『ゴジラ』の円谷英二監督の勧めもあって、早々に路線変更。セル画に絵を描くアニメではなく、合成技術を駆使したリアルアニメ(≒特撮)を志向し、そのテレビ番組企画第1弾として制作したのが、『マグマ大使』であった(1966年)。
紹介しておきたいのは、うしお氏が『マグマ大使』の映像化を手塚先生にお願いしたときのエピソード。最初アニメ番組だと思い込んだ手塚先生は快諾したが、それが特撮の企画と知るや、「実写なら許諾しません」とたちまち顔色を変えたという。その数年前、手塚先生は『鉄腕アトム』の実写化を許諾して、びっくりするほど質の低いものを作られた経験があったからだ。だが、うしお氏はねばり強く説得し、まずはパイロット版1本のみの制作を許諾してもらう。以降の判断は、パイロット版の完成度次第、というわけだ。
パイロット版とはいえ、特撮番組を1本作るのには、莫大な手間とお金がかかる。だが、うしお氏は手塚先生も唸るような質の高い『マグマ大使』を作り上げ、あの『ウルトラマン』より半月早く、テレビ放送をスタートさせたのであった。ああ、日本の映像史に残る立派な方だ。
なお、ご子息の鷺巣詩郎さんは、実写版『進撃の巨人』などの音楽を担当されている作曲家である。

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『ジュニア空想科学読本』シリーズで扱っている題材のうち、 いまの子どもは知らないだろうと思われる古い作品について、 簡単に紹介するコーナーです。 「角川つばさ文庫」というレーベルから刊行されていることもあり、 同シリーズの対象年齢は小学校高学年。 しかし、すぐれた作品の魅力は、時代や年代を超えて伝わると考え、 古くてもマイナーでも、容赦なく取り入れている次第です。

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